悪意の遺棄

「悪意の遺棄」

民法752条「夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない」に基き、夫婦には共に同じ家で暮らし、お互い協力し合い、助け合うという三つの義務がある。

正当な理由なく、もしもこの三つの義務を故意に履行しなかった場合は、それは「悪意の遺棄」と見なされる。

法律用語での「悪意」とは、ある事実を認識しているにも関わらず、それを無視したり放棄したりすることです。 「遺棄」は、義務への違反を意味する。

例えば、配偶者が体調を崩しているにも関わらず看病もしなければ救急車も呼ばなかった場合や、生活費となる金銭を家計に入れなかった場合は協力義務違反が問われる。炊事洗濯などを怠った上に家に寄り付かなくなるなどといった場合は、同居義務違反に当たることがある。

つまり、「悪意」とは、夫婦の共同生活が成立していない状態であるばかりではなく、それを故意に企てたり、破綻をきたしてもかまわないという意思が本人あった場合のことをさす。

「遺棄」は、夫婦の同居・扶助・協力の3つ義務に違反する行為そのもののことを言います。 共同生活が続けられなくなるような言動を起こしたり、相手を置いて家を出るといった行動のみならず、相手を家から追い出す行為もこれには含まれている。

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